「Nigth and Noon」と題して。会場を夜と昼の2つのスペースに分けました。夜Spaceは上映、昼Spaceはミニチュアと原画の展示スペースです。
出品作品一覧 (全23作品/年代順)

森の靴屋 2002・ミニチュア
初期のミニチュア作品。映像を動かす一方で、止まった時間を表現することに大きな魅力を感じていた。

Christmas tree 2002・ミニチュア
祖母への贈り物として。この頃から、オブジェや雑貨にも興味が沸き始める。

学校 2003・ミニチュア
人のカタチではない独特な仲間たちの通う小学校。ミニチュアに灯りをともすことで夜の世界を演出している。

兎の刻印 2003・アニメーション
幼い頃の記憶を辿ることで自らの不在確認をすることになった作品。静止画を連続させた自身初のアニメーション作品。【夜Space】

太陽の本 2004・アニメーション
ミニチュア作品「学校」の写真を連続させたアニメーション作品。構築と破壊をテーマに世界の不幸を見つめ始めた。【夜Space】

僕と戦争 2004・ミニチュア
遠い国で起こった出来事をブラウン管の向こう側で知る私。作ることで自らが問題とするテーマとの距離を実感する。

リトル・モンスター 2005・ミニチュア
声にならない声。私の声があなた方に届かないように、私に届かない無数の声がある。

昔日の楽園 2005・ミニチュア
全ての子は等しく母から生まれ、人の間で育てられてヒトになる。基本に立ち返るきっかけとなった作品。

ねむりひめ 2005・人形
誰かが眠るとき、誰かが起きている。一緒に安らかになることはない、地球がまるいという不幸。

お茶の葉っぱ 2005・人形
人を助けたいと言いながら、目の前の人を助ける為に、自分に失うものがあるとしたら、潔く失う勇気が私にはない。

Field 2005・人形3作品
世界を見つめて、絶望ばかりしながら人の温かみや優しさの心があることを、私はよく知っている。

サーカスのポケット 2005・人形
どんなときもワクワクできるポケットを人は必ず持っている。だから、希望を捨ててはいけないんだ。

おばあさんとひつじ 2005・立体モデル
アニメーション作品「楽園の未」の為に制作した立体モデル。おばあさんは母としての存在、ひつじは子の象徴。

リスの缶詰 2006・人形
アニメーションを作り進める傍ら出展用の商品雑貨シリーズを展開していた。シリーズ名は「お家に帰ろう。」

捨てネコ 2006・人形5匹
商品雑貨シリーズ「お家に帰ろう。」として展開。お家の温かみを求める捨てネコたちはかぶりものをした子供たち…。

mama's Kitchen 2007・ミニチュア
アニメーション「楽園の未」で登場する食事のシーン。その為にミニチュアフードの試作品作りが始まりました。

mama's Basket 2007・ミニチュア
ミニチュアフードの試作品に紛れて、一匹のコブタが。同時進行で、商品雑貨シリーズの構想も膨らみ始めていました。

mama's Cafe 2007・ミニチュア
ミニチュアフードの試作品を作る過程で自分自身が作る料理レシピを参考にしました。全て母から受け継いだものです。

mama's Table 2007・ミニチュア
多くの試作品を作りましたが、「楽園の未」は手描きにすることに決めました。試作品は見えない過程となったわけです。

楽園の未 -スケッチブック- 2009
アニメーション作品「楽園の未」の絵コンテがまとまり、それを元にした原画制作が始まりました。

楽園の未 -原画- 2009・A4サイズ 55作品
「楽園の未」は、ほとんどのシーンが静止画です。アニメでありながら動かす必要性を感じなかったのです。

よるとひる 2009・人形
夜と昼は、隣あわせで存在する。境目もよくわからない。しかし、互いがなければどちらも存在することができない。

楽園の未 -創造編- 2009・アニメーション
構想から試作の7年。その間に私も母になりました。完成に至る為に不足していたものは人生経験だったと解りました。【夜Space】

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